家族3人で月10万円以下の暮らしを実現!森永卓郎が提唱する「お金の心配が消える生き方」
ファイナンス
お金の不安から解放され、穏やかに暮らすにはどうしたらいいのか。今年1月に逝去した森永卓郎さんは、その答えを「大都市での生活をやめ、生活コストを大幅に下げること」に見出しました。彼は『保身の経済学』(三五館シンシャ)で、「お金のために無理して働く呪縛から抜け出し、ゆとりある日々を送ることが可能になる」と語っています。本記事では彼の考えを踏まえ、今後の社会変化や生き方の指針を紹介します。
近い将来、私たちの経済や社会はこれまでとは全く異なる「グレート・リセット」の時代に突入すると多くの専門家が指摘しています。自然災害や国際情勢の変化、資本主義の終焉など、様々な要因が絡み合い、現在のシステムは長く続かない可能性が高いのです。森永さんもその変化を見据え、現状維持よりも新しい社会の基盤づくりに目を向けるべきだと考えています。
では、これからの時代に私たちはどう行動すればいいのでしょうか。
まず第一に、テレビや大手新聞の情報に過剰に依存しないこと。これらのメディアは権力やスポンサーの影響を強く受けており、真実が伝わりにくい状況にあります。代わりに、自由度の高いラジオやネットメディアを活用し、多角的な視点で情報を選別する力が求められます。
次に、消費者としての「価格弾力性」を高めることが重要です。流行や広告に流されず、自分の目で価値を見極め、同じ商品なら最も安く買う。これは企業の不当な利益追求を抑え、実際に働く人々の所得増加にもつながります。そして、大都市を離れて暮らすことで、生活費そのものを大幅に減らすことができます。
働き方については、無意味な長時間労働や低賃金の仕事に縛られないこと。むしろ、形式的に最低限の成果を出しつつ、無理せず自分の時間を大切にする「面従腹背」の考え方を推奨します。高齢者は早めに退職し、豊かな老後生活を楽しむ道もあります。
生活コストの削減は、特に住民税非課税世帯を目指すことがひとつのゴールです。所得を抑えつつも、医療や介護の支援は受けられるため、心身の負担を軽減できます。大都市から少し離れた地域での自給自足的な暮らしも可能で、たとえば30坪の農地で野菜を育て、太陽光で電気をまかなうことで、家族3人の生活費を月10万円以下に抑えられるケースもあります。
一方、現在盛んに推奨されている「貯蓄から投資へ」という流れには注意が必要です。世界はバブルの危険な状態にあり、崩壊すれば資産が大きく目減りする恐れがあります。森永さんは投資に依存せず、堅実な貯蓄を続けることを勧めています。
政治に関しては、既存の権力構造を変えるために選挙権を活用し、個々の判断で政策重視の候補者に投票することが有効だと述べています。政党にとらわれず、実績や方針を見極めることが重要です。こうした市民の自覚的な行動が、保身に走る政治家たちを変える鍵となるでしょう。
そして、森永さんが最も強調するのは、「保身社会」の解体です。これからの時代はグローバルからローカルへ、小規模で分散型の経済が主流となり、地域内で循環する生活が豊かさを生み出します。近隣の人が作ったものを消費し、地球環境にも配慮した持続可能な暮らしこそが未来の理想です。
新しい社会の形はまだ誰も見たことがありません。だからこそ、今を生きる私たちには、過去の遺産を整理し、若い世代に自由に未来を描ける環境を残す責任があります。森永卓郎さんの考えは、そのための一歩となるでしょう。
