【老後資産を守る銀行選び】デジタル時代に広がる新しい選択肢 高金利キャンペーンとポイント還元をどう活かすか
ファイナンス
老後資金をどの銀行に預けるか──いま改めて注目されているテーマだ。かつての「超低金利時代」が終わりを告げ、銀行間で預金獲得競争が活発化している。特に潤沢な資産を持つシニア層は、各行が最も力を入れて取り込みを図るターゲットとなっている。
近年、銀行はシニア層向けに特典を打ち出し、利便性の向上に努めている。SBI新生銀行の「Bright 60」では、60歳以上なら普通預金金利が優遇され、振込手数料の無料回数も増えるといったサービスがある。また、イオン銀行は買い物ついでに利用できるATM網と長めの営業時間で人気を集め、特に女性利用者から評価が高い。
一方で、金利の高さだけに目を奪われるのはリスクがある。定期預金の高金利キャンペーンが、投資信託や外貨預金とのセット商品であったり、期間限定で数か月しか続かないケースも少なくない。新規口座開設者限定の特典で、通常金利に戻れば他行と大差ないということもある。引き出しに手数料がかかる場合、結局は利回りが損なわれてしまう。
こうした中で存在感を高めているのが、大手銀行が力を注ぐデジタルバンクだ。三菱UFJ銀行は「エムット」、三井住友銀行は「Olive」を推進し、金利優遇に加えてカード発行や証券口座開設で還元率を高める仕組みを整えている。特に「Oliveアカウント」は、クレジットカード・キャッシュカード・ポイント機能をまとめて利用でき、利便性とお得感を兼ね備えている。
ポイント還元の仕組みも見逃せない。三井住友銀行の「Olive」では、Vポイントの高い還元率が注目されており、楽天経済圏に対抗する「Olive経済圏」が広がりつつある。ポイントは今や現金同様の価値を持ち、預金金利では得られないリターンを享受できるのも魅力だ。
老後資産をどこに預けるかを考える際は、金利だけでなく、ATMの使いやすさやデジタルサービス、そしてポイント還元といった多角的な視点から検討することが重要だろう。
