日銀11月貸出残高626兆円超、前年比3.0%増で2000年1月以来最高
ファイナンス
12月9日、日銀が発表した11月の貸出・預金動向によると、銀行・信金計の貸出平残は前年比3.0%増の626兆9236億円だった。写真は円紙幣。都内で2022年11月撮影(2024 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Tetsushi Kajimoto [東京 9日 ロイター] - 日本銀行が9日に発表した11月の貸出・預金動向によると、銀行・信用金庫計の貸出平残は前年比3.0%増の626兆9236億円となった。前月の同2.6%増から伸びが拡大し、残高は2000年1月以来24年ぶりの最高水準を更新した。M&A(企業の合併・買収)や不動産関連資金需要に加え、11月に円安傾向が進んだことが外貨建て貸出を押し上げ、「順調な貸し出し増」(日銀)につながった。 業態別では都市銀行等が3.0%増の250兆6237億円で伸び率が前月(2.5%)から拡大。特に為替相場(10月143─149円→11月一時156円台)による外貨建て貸出の円換算額増加が寄与した。地方銀行・第二地銀は3.5%増と高い伸びを維持し298兆5370億円、信用金庫は微増(同+0.8%)だった。 日銀担当者は「国内外でのM&A活発化や不動産向け融資に加え、経済活動全般における資金需要改善」を背景と説明。SMBC日興証券丸山義正チーフエコノミストは「物価上昇下での運転資金需要も含め、企業投資意欲を反映した融資拡大傾向は持続する見込み」との見解を示した。 預金平残合計(都銀・地銀等+信金)も前年比+1.2%(1049兆5693億円)と緩やかに増加している。
