市販の育毛剤の有効性を皮膚科医に聞く! 抜け毛対策としてどうなのか?
健康的
テレビやネットでよく見かける市販の育毛剤。「使ってみようかな」と思う方も多いでしょう。しかし、育毛剤の効果を見極めるためには、まず成分と使用方法を理解することが大切です。市販品は便利ですが、必ずしも効果や安全性を保証してくれるわけではありません。今回は「なごみ皮ふ科」の齊藤典充先生に、市販育毛剤との上手な付き合い方を伺いました。
育毛剤は皮膚科領域でも扱われます。毛髪や爪も皮膚の一部であるため、薄毛や抜け毛の相談は皮膚科で可能です。美容クリニックやAGA専門クリニックだけでなく、皮膚科でも診断やアドバイスを受けられます。
市販品の育毛剤は、効果の有無や成分の濃度などに差があるため、注意が必要です。成分に「ミノキシジル」が含まれる外用タイプは、男性・女性ともに有効性のエビデンスがあるとしてガイドラインでも高評価(A評価)されています。ただし、内服タイプのミノキシジルはD評価で「使用すべきでない」とされています。また、男性には内服薬として「フィナステリド」「デュタステリド」が効果的とされますが、女性には推奨されません。
市販育毛剤には、正しい使い方を示してくれる医師のアドバイスがありません。使用量を守らなかったり、効果が出る前に中断してしまうと、期待する結果が得られないことがあります。また、通販で入手できる錠剤タイプの育毛剤には、成分が十分でないものや、偽薬が混じるリスクもあるため注意が必要です。
皮膚科では、育毛剤の使用に関する相談も受け付けています。頭皮のかぶれや洗いすぎによる肌トラブルなど、市販品の使用中に起きる問題にも対応可能です。適切なシャンプーや乾燥対策についても、季節や年齢に応じたアドバイスがもらえます。
齊藤先生によると、市販育毛剤を使う場合は、まず同じ製品を一定期間続けてみることが大切です。効果が現れるまでには3~6カ月かかることが多く、新しい髪の毛が生えなくても、薄毛の進行を止められれば一定の成果といえます。トラブルがあれば、早めに医師に相談することが安心です。
まとめると、塗布タイプのミノキシジル入り育毛剤は、医師の指導のもとであれば使用を検討できる製品です。一方、ミノキシジルの内服薬や成分不明の市販品は避けるべきです。安全かつ効果的に薄毛対策を行うためには、自己判断よりも皮膚科医のアドバイスを受けることが重要です。
