【金利0.2%時代】それでも銀行預金を選ぶべき理由とは?タンス預金とのリスク比較
ファイナンス
2024年に日銀がマイナス金利を解除し、大手銀行の普通預金金利は約17年ぶりに引き上げられました。それでもなお「年0.200%」という水準にとどまり、「100万円預けても年間利息は約2000円」にすぎません。 そんな低金利時代、「タンス預金」を選ぶ人も少なくありませんが、果たして本当に賢い選択と言えるのでしょうか?
この記事では、銀行預金とタンス預金の比較をもとに、どちらが今の時代に合ったお金の預け方かを解説します。
普通預金の金利は上がったが…「お得」とは言えない水準
2024年3月、日銀がマイナス金利を解除したことを受けて、大手5行(三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行)は普通預金金利を年0.200%に引き上げました。これは2007年以来の利上げです。
とはいえ、仮に100万円を1年間預けたとしても利息はわずか2000円。利息収入を目的に銀行に預けるという選択肢は、依然として「お得感が薄い」と言わざるを得ません。
タンス預金が人気?──でも、2つの大きなリスクが
金利が低いため、「手元に置いておくほうが安心」と感じてタンス預金を選ぶ人もいます。しかし、以下の2つのリスクを無視することはできません。
リスク①:火災・盗難・紛失の危険
タンス預金は現金を自宅などに保管する方法ですが、火災や水害などで焼失・破損・流失するリスクがつきまといます。また、空き巣などによる盗難被害も心配です。
一方、銀行預金は金融機関が厳重に管理しており、万が一銀行が倒産しても「預金保険制度」によって、元本1000万円とその利息までは保護されます。災害や犯罪に対しても安全性がはるかに高いと言えるでしょう。
リスク②:相続トラブルの原因になりやすい
タンス預金には通帳や履歴が残らないため、相続時に「隠し財産」となってしまう恐れがあります。 遺産相続は、被相続人が所有していた全財産を対象に分配されるべきですが、タンス預金は他の相続人に知られずに処理されてしまうと、後になって相続争いに発展するリスクもあります。
銀行預金であれば、記録が残るため資産把握が容易で、法的手続きもスムーズに進みます。
結論:「利息」よりも「安全性」を重視すべき時代
現在の金利水準では、タンス預金と銀行預金で「どちらが得か」という観点よりも、安全性や透明性の確保がより重要な要素になります。
万が一に備えた資産の保護
将来の相続を見越した記録性
利息は少なくても安心を買うという価値
これらを踏まえると、多少金利が低くても銀行預金が依然として有力な選択肢であることは間違いありません。
【おまけ】タンス預金を銀行に戻したら税金がかかる?
なお、過去に隠していたタンス預金を銀行に預け入れる際には、税務署の目に触れるリスクがあるため注意が必要です。特に相続や贈与によるお金をタンス預金していた場合、適切な申告がされていないと後から追徴課税の対象になることもあります。
タンス預金から銀行預金への移行を考えている方は、一度専門家に相談することをおすすめします。
